世界情勢トピックス
齟国緊急6カ国会合を提案。米韓日は慎重な姿勢。
 11月28日の午後4時半。中国は世界に向けて朝鮮半島に関する『重要な発表がある』と意味深な発言をしていた。
 しかしながら、実際にフタをあけてみるとビックリ。単なる『6カ国で話し合いましょう』という『だけ』の子供でも思いつくような『つまらない』提案だけが残った。

 確かに暗礁に乗り上げている感のある『6ヵ国協議』であるが、この原因は北朝鮮の核開発。ロシアはソビエト時代と違って、もはや北朝鮮に大きな影響力はなくなっている。唯一の北朝鮮擁護派の中国は温家宝体制で北朝鮮の核開発には反対していたものの、新たな保守派の台頭で、いまや核を持たせて日米韓を睨ませるという方向で検討が進んでいるとの情報もある。

 こんな中で中国が提案してきたのは、『6ヵ国協議の再開』ではなく『6カ国会合』をしようというのだ。北朝鮮の核問題には触れず、単純に今の緊張状態を緩和しようという話し合いをするというのが目的だが、もしこれに米韓が応じれば、完全な外交上の敗北になる。

 日本は現在の中ロとの領土問題における緊張状態を考えれば、これも安易に応じるべきではなく、米と共同歩調を取るべきで、慎重に対応しないと一気に中国に飲み込まれることになりかねない。

 北朝鮮はすでに地対空ミサイルを沿岸に配備しており、アメリカは強力な空爆、砲撃性能をもつ屈指の空母『ジョージワシントン』の黄海派遣を決めている。

 中国は北朝鮮の顔を立てると同時に、自国でも広がっている黄海周辺での米軍との緊張状態を、この会合を取り持つことで米に譲歩させて、あわせて解決してしまおうとしているのだ。

 韓国では、北朝鮮に譲歩を引き出してから会合、という世論の強い意向もあって、中国のこの提案は完全に『ポーズ』だけの空振りになる可能性が高い。

 Dr.Kとしては中国によるパフォーマンスに振り回されず、冷静に対応していってほしいと願う。現在行われている米韓の軍事演習を中止するなどもってのほか。ここはつっぱねて強気の対応をしてほしい。北朝鮮に『無傷の外交大勝利』などは決して与えてはならない。

(Dr.K 11/25 11:43)
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